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私の中のあなた

私の中のあなたを先日、もう1週間ぐらい前になるかな、見てきました。洋題はMy Sister's Keeperです。

洋題は一応気にした方がいいですよ。例えば『Idiocracy』という洋題の映画があるんですが、邦題は『26世紀青年』ですからね。まったく馬鹿にしてますね。

そもそも20世紀少年にあやかってますが、あの物語もひどかったですしね。そんなんにあやかるなよ、と言いたいが、知名度もありますしね。

はい、というわけで、私の中のあなたです。
今回は札幌駅のシネマフロンティアで見てきました。客層は比較的若いカップルか、女子同士が多かったです。

まずタイトルを考えると、あなたは私の中で生き続けているわ。ていうオチかな、って考えちゃいますよね。こういう余計な事を考えさせちゃうタイトルってまずいと思うんですよ。ましてやそれが作品にとって重要な事柄なわけで、物語の核というかいわゆるオチに直結しますからね。何を考えてこんな邦題にしたのかなあ。

で、まあ内容は、日本人にはなかなか想像できないですが、白血病の姉に臓器などを提供し続ける妹が、もうやだっていうことで強制的な母親を訴えるというものです。まあウィキでも見れば載ってます。

こういう難病モノにありがちな、「下には下がいる」事を客に確認させてホッとさせ、同時に同情と涙と時々微笑みを提供するフォレストガンプ的な映画(けなしてはいない)かと思いましたが、そこは演出側は比較的抑えてました。ですが、あくまで演出側です。

演出の話ですが、この作品の映画としての一番の良いポイントは、カット割りです。
この物語の人物は、母、姉妹の他に実は、母の妹、そして父と兄がいます。んで、物語の核は言わずもがな、母と姉妹なんですね。女子の物語なんですよ、実は。

映画の話ですが、会話をしている2人をカット割りするさい、もちろん話している人のアクションもカメラに映しますが、それを聞いている人のリアクションを撮るのもすごく大事なんです。言葉を発しない人物は表情で表現します。セリフでない説明をするわけです。そういうのを効果的にカメラに映していきます。それが映画の醍醐味っていうものなんです(セリフは極力少なめにってよく言うんです)。

はい、話は戻りますが、女子の物語なんですよ。ところが、よく父と兄がカメラに映るんです。どういうことかっていうと、リアクションなんです。会話じゃないけれど、流れにおける、展開におけるリアクション(状況説明ってのが的確か)なんです。

ダメな例ですが、『死ぬまでにしたい10のこと(My Life Without Me)』という映画がありますが、あれはこれでもかってぐらい言葉で説明してきます。なぜなら、主人公ばかり映すからなんです。そんなんで一人称を「you」にしてますったって、意味がありません。フリだけです。いい映画撮ってるフリ、擬似体験させてるフリ。それならどうしてセックス描写をリアルに描かない?癌の症状をリアルに描かない?そんなんで見ている人に疑似体験させようって言うんだから、都合良すぎ。低俗ですよ。馬鹿にしてます。でも評価する人もちろんいるんですけどね・・・。

はい、この男共の顔が映るシーンで印象的なのが、ケイトがおめかしして二階から下りてくるシーンですね。あのシーンは非常に重要で、いわゆるこの後の展開を暗示しているシーンなんですが、ハッキリ言って男にはあの女子のハッチャケっぷりがわかりません。父も困った顔してたっしょ?要するに、人にとって望むことってのは、状況や立場が違えば解りかねるってことです。良かれと思ってやっても・・・、ということを暗示してます。 もちろんあのシーンで女ばっか映してたら何の意味もないですけどね。

ですが逆に、このカット割りで危険な場面もありました。実はわしは危険な方が印象に残ったんだよなあ。
それは、ケイトが病院で同じ病の男テイラーと出会うシーンです。ケイトが声をかけてこの少年を口説くんですが、ちらちらと母親を映すんです。母親は見て見ぬふりをし、でも喜びを抑えきれないという様子です。
このカット割りは間違いじゃありません。自分が脚本書いてもト書きに「にやにやする母」と書きます。
じゃあなにが危険かというと、これは見ている人の傲慢さです。わしはこのシーンを見て、客が皆母親に感情移入するんじゃないかと心配で、というか怖くてたまりませんでした。
母親の気持ちになる。母親でもない客が母親の気持ちになる。簡単に言えば、馴れ馴れしいんです。
人間って、自分が優位に立ったとたんに優しくしたり、同情したりします。要はどの時点で自分が優位かというのを判断するかなんですが、例えば、
1、身体的(健康面も)に自分が優れていると判断した時
2、立場的に上な時
3、相手の危機を自分が左右できる時
4、その他(心理学読んで教えて)
はい、そうです。母親の気持ちになったっていうのは、ケイトのことを自分より下の存在と認識しているんです。全然驚くことじゃないんですけどね。そんなことしょっちゅうですから。学校内とかでもよくあるしょ。でもこういうのが結局積もっていじめに繋がったり差別や卑下になるんですよね。だから危険なんです。

まあ、その詳しい話は次回にしよっと。
驚くことに、映画が終わると泣いている人が多かった。始めに言ったがつらい演出は抑え気味だったが・・・。
それと、絶対勘違いしちゃいけないのが、この映画を見たからと言って、白血病患者や難病で苦しむ人やその家族の気持ちを理解したという気になることだ。よくいるんだが、『オアシス』という韓国の映画(名作)で、主演の女優が役作りでCP(脳性麻痺)の人と数日暮らし、インタビューで「おかげでCPの人の気持ちが理解できた」って言ってたが、数日暮らしたからってわかるわけないんだ。そういうのはホント傲慢だと思う。

ちなみにオアシスは良い映画です。


私の中のあなた
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ホモルカ

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札幌在住。おとこ。
ボケ防止でブログ開始。
ボケ担当。
学校で映画を勉強。
でもブログは好き勝手書くよ。
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