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遊星からの物体X  雄星よりもS○X

一応ネタバレしそうです。
古い作品なのでDVDで観て下さい。









遊星からの物体X
西武ライオンズの雄星選手が一軍で初登板したそうです。わしは地理上、日本ハムを応援してる身なので西武の事はあまりよく知らないが、菊池雄星の名前は知っていました(高校生ドラフトで有名だった)。ですがそれ以前に雄星と聞いて浮かんだのがこの『遊星からの物体X(The Thing)』という1982年の映画でした(どうでもいい前置だな)。監督は我らの巨匠ジョン・カーペンター、そして主演は”スネーク”ことカート・ラッセル。ちなみに音楽はエンニオ・モリコーネでした。わしは今までてっきり音楽もジョン・カーペンターだと思ってました(やってる作品も多い)。
ちなみに『遊星よりの物体X』じゃあないよ。元ネタは同じだけど、こっちのは1951年だから。
詳しくは→goo映画(ネタバレなので注意)


わし的ストーリー
まず簡単に言うと、閉鎖された空間に危険生物が紛れ込んでくる、という話。そこに、生への執着、共同作業、疑心暗鬼、戦闘や科学的な解明やらが入ってドラマになる。
ではもうちょっと詳しく。
冒頭でノルウェー人(らしい)がヘリで犬を追跡し狙撃する。まあもちろん当たらない。そんな揺れるところから小さくてちょこまか動く標的に当たるはずもない(よっぽどでないと)。そして犬は主人公たちのいる南極観測基地まで逃げ込んで保護される。追っかけてきたノルウェー人は何かよくわからない喚き声をあげておっ死に、そのホトケを保護される。
 ノルウェー君に一体何があったのか、真相を探るべくノルウェー基地に向かう主人公ラッセルと他一名。そこには、自殺したままの凍りついた死体と、とんでもなく変形した人間みたいな生物の焼死体があった。何か異常な事が起こったらしい。彼らは焼死体と、記録フィルムをお持ち帰りにした。
 観測基地に戻り焼死体を観賞。改めてこのとんでもない匂いと造形に、気が狂いそうだ。しかも犬はちょこまかと動き回る。全く落ち着かない隊員たち。・・・ところがその犬ってのが実は犬じゃあない。犬の形をした、まあしいて言えば物体Xで、グチョグチョのドロドロのニョロニョロに変身しては基地内の生物を食ってしまう。いや、食ってしまうんじゃあない。取り込んでしまうんだ。追ってきたノルウェー君はそれを知ってて射殺しようとしてたみたいだ。
 こいつぁヤバイ、取り込んでしまえば姿かたちをそっくりそのままに変形できるらしい。だから犬は犬のままだった。しかもこいつは細胞の隅々まで生命力がある。ようするに、傷に入ったりすると感染しちまうってことだ。だが待てよ、ってことは、知らない間に隊員に化けてるってこともあり得るのか? 誰が人間で、誰が物体Xなんだ? そしてそれを証明できるのか?
以降は内緒


感想
いやあ、良いね。この閉塞感。人間不信。なぞの爆発(焼けるんじゃなく爆発。『ヴァンパイア/最期の聖戦』でもヴァンパイアが日光当たって焼けながらいきなり爆発する)。そして何よりグチョグチョのドロドロのニョロニョロのベチャベチャでグワァ~な感じの造形。そして蟹さん(蟹江敬三じゃあないよ)。こういう映画に共通な「怖いしグロくて笑える」という三つのツボをきちんと丁寧に、そして個性的に抑えてくれる、まさにお客様のニーズに的確にお応えできる作品です。そしてそれがジョン・カーペンターの長所です。
よく、勘違いしてる人がいて、カーペンターを癖のあるちょっとヘンテコな監督と言う人がいますが、わしの印象は少し違ってて、上記で書いたように非常に丁寧な演出と展開をする監督さんです。この映画だって、第一幕で何が起きた(状況説明)、二幕で何を及ぼした(ドラマ性)、三幕で何をした(決着・クライマックス)、そして締め、ときっちりしてますし、伏線の張り方も台詞で入れるなどしている。音楽の使い方もうまく入り込めるように普通に使ってるし、カット割りも特徴はない。至って普通の優秀な監督です。
ですが、ちょっぴりヘンテコかもなって部分は少しはあります。でもそれは手腕じゃあなく、映画の内容です。言ってみればこの人、B級ばっか撮ってます。頑固者なのかあまり資金が回ってこないのかわからないけど、B級の当たらないようなプロットの映画ばっか撮るんです(当たらないってのは大衆受けしないってことね)。言いかえれば一部の人には当たるってことだけどね。それで最初に「我らの巨匠」って書いたんです。

とまあそれはいいとして、この映画はとにかく造形が凄い! こういう合体モノとか変形モノって、いかにカタチが出来上がって行くかを見せるのが非常に大事で難しい。どんなカタチになるかってのは、実は誰でも考えられるから意外に簡単にできちゃう(この映画のは凄いけど)。本当の勝負どころはどのぐらいの尺で、そしてタイミングで、変形していき、それをどのショットで見せるか。これに尽きる。序盤の犬のシーンでは、顔が開いて、変形していき、背中から触手が出る。これを周囲の犬の吠えるカットを挿みながら見せていってる。大事なのはここ。犬のリアクションあっての変形です。『ザ・フライ』でいう脱皮シーンでのヒロインのキャーです。それを、まずはできるだけ寄って撮る。皿に盛った料理の写真を撮るぐらいの画角で。あれも画面いっぱいに入るように撮るんですよ。そうするとおいしく見える。でも、バランスを崩さない程度にです。タイミングは、テキパキです。変形したらリアクション。中から出てきたらリアクション。触手が出そろったらリアクション。これが基本。リアクションが逃げ腰になったら引いてよし。
とまあ、S○Xサイコー! テンション高し! え?SFXだよ。


まとめ
思えばこの映画、寄生獣、バイオ5などなど、かなり影響与えてんだなあ。日本のゲームって映画を上手に取り入れてるよなあ。サイレント・ヒルだって『ジェイコブス・ラダー』を参考にしたって話だしね。怖くて苦手だけどねあのゲームは。


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genre : 映画

ゆれる  3D映画です

ゆれる
今日は2006年の『ゆれる』という映画について書こうと思います。この映画けっこう評価高いんですよね。わしは天の邪鬼だから、批判したくなるけど、そんなの関係ねぇ!おっぱっぴー。もう死語なのか?
監督は西川美和。主演はオダギリジョー(弟)と香川照之(兄)です。二人が兄弟を演じています(似てねー)。もうDVDになってるので、バリバリネタバレします。
詳しくは→goo映画(DVD観たほういいです)


あらすじ
イケてないけど温厚でまじめな兄の稔と、イケてて写真家で自由奔放な弟の猛と、弟の元恋人で兄が経営するスタンドで働く智恵子(真木よう子)の3人はある渓谷へドライブに行く。そこで吊橋を渡ろうとした智恵子が川に転落し死亡してしまう。弟が駆け付けた時にはそこにはうずくまる兄しかいなかった。自分が落としたと供述する兄。兄を庇おう弁護士を立てた弟。弟は弁護士に兄の無実の証拠として、転落の瞬間を見ていた事を証言する約束をしたが…。


感想
正直な話、なんだそりゃって思いました。だって話は全然進んでいかないし、説明もないし(厳密に言えばある、後述)、カタルシスもなんにもない。過去のフィルム見てオダギリが号泣するのも(お前はサルヴァトーレかって突っ込みたかった)、ちょっとわからないかった。
それに回想シーンの内容があきらかに変わってるというのがわしは嫌だった。これは要するに物語の視点が弟で、彼の記憶の映像化だから回想の内容がはっきり変わっちゃってもいいってことだと思うんですが、それやったらキリないですよね。インセプションじゃあるまいし。最初に映像見せて、後半で違う視点から映すと新しい発見があった、っていうならサスペンスとして成立します。『めまい(Vertigo)』が代表的な例です。でも、こうやって後出しして、実は違ってましたーってやられると、何の感動もないし、驚きもない。ああそうだったのか、って思うだけ。だからその点ちょっと不満だし、映画の肝心な部分だっただけに、面白くないと感じた。

それからもう一つ気になる点があって、それはカメラを意図的に揺らす場面。数えてないけど、5か所くらいあったかな?これが要するに説明になってて、心理が変わるきっかけを暗示しているわけなんですが、安易すぎると思った。ってのはこの映画、非常に落ち着いた画作りで、かつ縦軸をうまく使った映像で成立している映画なので、この「揺れ」がすごく際立つ。際立つっていうのはつまり、すごくその部分だけ違和感を感じるわけ。誰が観ても、あれ揺れてる~、って気付くはずです。じゃあいいじゃないか、って思うかもしれないですが、違うんですよ。これ、タイトルが『ゆれる』でしょ? それがまずいんですよ。わしが感じた安易さはこのタイトルあってのもので、要するに映画ってのはまずタイトルから色々連想する。この場合だと心の揺れか、関係の揺れか、或いは吊橋の揺れか、真実の揺れか。そうやって何を暗示してるかを考えているのに、画面がそのまま揺れちゃってたらがっかりくるわけですよ。しかも面会室とか、ハンディを使う必然性も全くないシーンだし。そのあたりの演出がわしはすごく残念に感じた。

それから音声。ていうか音量の差がありすぎ。これだけはっきりしてるってことは作り手が意図してやってるんだろうけど、その前に鑑賞に支障をきたすレベルの事はやるべきじゃあないと思う。だって、全っ然聞こえないから音量上げたっけ、いきなり伊武雅刀が怒鳴り出して飛び上がりましたよ。で音量下げたらオダギリが何言ってるかわかんなくなるしさ。ホントこれはなんとかしてほしい。この映画に限った事じゃあないが、セリフぐらいはもっと均一な音量にしようよ。浅野忠信とかも聞こえないんだよね。

それと検察官の木村祐一の演技の酷い事。まああれが味があって良いっていう人(そんな人いるのか?)もいるのかも知れないけど、あれで一気に冷めちゃうんですよ。棒読みだし、役柄に合ってないというか、何でこの人をキャスティングしたんだろう。何か意図して選んでるわけだろうけど、わからないなあ…。

そしてラスト。オダギリが何で兄を追うのか。フィルム見て泣いてから追うわけだけど、まあフィルムの内容ってのがまたわかりやすくて、子どもだった二人が手を繋なぐっていう内容なんですよね。それ見て吊橋での記憶を回収し、兄の無実を知り、出所する兄を迎えに行くわけなんですが、これどういう事なんでしょうか。言ってみれば、記憶を回収して展開するのは2パターンしかなくて、弟が兄を迎えに行くか、迎えに行かないで終わるかです。この映画では迎えに行きますが、兄と会話するわけでもなく特に進展もないですよね。つまり8ミリを見て描かれることは、
1、弟の誠意(罪悪感も含め)
2、兄のさわやかショット
3、観客に対する真実の提示
ぐらいです。ということは、この3つに作品上の意味が盛り込まれているということになります。
1は、物語上の着地ですよね。なんとなく反省してます、っていう着地。要はオダギリを嫌いにならないでっていうメッセージや、物語としてのオトシマエ(甘いけど)。
2の意味。これは説明のしようが全くないが、あえて言うなら、弟の呼びかけへのレスポンスだということ。要するに、弟と縁を断ち切ったということでしょう。悲しい顔をすれば弟は罪悪感から兄を追い続けますし、あからさまに喜べばそれはそれで兄に接近してくる。あの微妙な微笑みは弟を安心させ、それでいて兄の感情はそれまでと同じで表情の向こう側、ということ。これもある意味着地ですが、物語通して弟の主観で兄の心理が具体的に描かれないので、兄が赦してくれた~わーい、という美談だと思う人がいるかもしれません。全く違いますが。
3はそのままですね。実は兄は無実ですっていう事。それが真実かどうかはわからない、という人がいますが、違います。少なくともこれは真実なんですよ。物語上の真実なんです。

以上を踏まえると要するに、弟はひどい奴だということをここでは言ってるんですよ。それまではさんざん兄をひどく描いてて、欲望を内面に秘めた気色悪いオッサンで、童貞(?)で客の言いなりで弱くて好きな女の子にも好きって言えなくてみじめで、それでいてキモイ~って言われて憤慨して人殺してわけわかんない言動までし始めるようなオッサンとして描かれているのを、ラストで一気に逆転してしまってます。この弟こそひどくて自分勝手でウソつきで他人を貶めるような最低の人間だっていうことを描いてるんです。この9回裏の逆転は面白いなあと思いました。
ただ、8ミリ見て泣くのはよくわからないと思いました。古き汚れなき記憶という薄皮で覆って美談にしてしまおうという意図がほんの少し見え隠れするからです。わしの考えです。


演出の特徴
この映画は非常に凝った演出をしているなあと思いました。それは近年のテレビ的な演出とは全く違うもので、極力セリフを排した説明と、クローズアップの乱用をさけるということによく現れてました。それから、前述しましたが、縦軸(奥行き)を非常に使った映像で多くて、あえてパンフォーカスにせず、後ろにいる主要人物をぼやけたまま画面の中に入れていた。だから客はなんとなくオダギリがいるな~とか感じるわけで、わしはそれに生々しさを感じました。まさにの3D的体験でした。
セリフを排した説明というのはわかるだろうが、例えば切りかけのトマトが放置されているカットだとか、伊武雅刀が洗濯物してたりだとか、水を噴き出し暴れ出すホースだとかです。それぞれが状況や心理や立場を表現しているわけです。

それにしても、香川照之すごいっすね。皆誉めるから誉めたくないんだけどさ、誉めざるを得ないです。マジキチです。オダギリさんも良い演技しますね。ていうかこの兄弟の役割、『恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ(The Fabulous Baker Boys)』と同じに思えてしまう。あっちは温くて上手に着地したけどね。

というわけで、最近邦画をけなしてばっかりだったので、ちょっと長々書いてしまいました。まだ観てない人は観てくださいな。ああ疲れた。


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容疑者Xの献身  私を雪山に連れてって

どうしても、そう、どうしても言いたい。
このスプリットスクリーン(ブログの絞殺魔の頁を見て下さい)はないよ。

そうです。容疑者Xの献身(音出るわ)ですよ。ちょっと観返してみたんです。そしたらですね、思っていたよりひどかったんです。まあ、この映画観たの結構前だし(わしの記憶容量は半年)、観賞中もかなり意識が遠のいていたんで記憶が曖昧でした。観直したらひどかったっす

ということで今日は容疑者Xの献身について書いていこうかなあと思います。
内容は→goo映画(DVD借りれや!)

と言うわけなんですが今回観直して、いきなり違和感を覚えました。それは石坂浩二の演技もそうですが、それよりもアバンタイトル(wikiへ)内の音楽です。観た人はわかると思いますが、湯川が鉄球を使ってとある実験をするシーンがアバンタイトルとして入っています。そこでやんちゃな音楽が流れるんです。全然物語の内容と合っていない。しかしこのシーンだけ観ると違和感を感じないんです。どうしてかと言うと、それはこの音楽が湯川には合っているんです。要するにですね、湯川は物語に合っていないんです(終始)。
確かに湯川という人物は世間じゃ少々浮いた存在かも知れませんが、映画としてこのミスマッチは痛いです。

しかしよく考えると、堤真一や松雪泰子、北村一輝といった俳優が取りざたされる今作(色んなレビューで誉められてる)、こうして1人で雰囲気を変えてしまう福山雅治も大した者です。いわゆる超個性派ってやつですね。貴重です、はい。

内容としてはまあ、良い方だと思います、邦画にしては(悲しいけどさ)。だって、花より男子とか恋空とかハンサムスーツに比べたらマシでしょ。それでもひどいことには変わらないんだけどさ。
なにがひどいって、無駄が多すぎです。柴咲コウの役はちょっとうっとうしすぎてしらけます。北村一輝だけの方が良かったんじゃないかなあ。
それと一番謎なのが、雪山のシーンです。あのシーンは石神の『献身』を吹き飛ばしました。そう、石神という人物の行動に説得力がなくなってしまったんです(簡単に言えば、彼の献身がえらいチープなものになった)。あのシーンの真意はわからないが、無駄だったとわしは思います。
そしてラスト。ああいう説明は映画でしてはいけません。石神はそんなに人を愛したんだ、とか言っちゃうのなら、この映画を撮った意味が全くなくなります。それは物語を観た人が感じることであって、そう感じる人もいれば、石神みたいな奴が適応できずにいる社会を憂う人もいます。そこは客に自由に受け取ってもらうところなんです。それを強制的に恋愛沙汰に収めさせるというのは、想像力の怠惰を生みます。
あと野球のところとかね。もう、テレビファンへのサービスなのかわかんないんですが、うっとうしいんですよねああいうシーン。分身するとこもなぁんか安っぽいというか安直な演出・・・。

わしも前回、あの『花より男子』ん時に書いたと思うんですが、こういう映画が作られるのはまあしょうがないんです。くだらない映画はどの国にだってあります。おかしいのは、こういう映画がヒットすることなんです。みんな映画っていうものがなんなのか、映画館で観る必要性や、個人の集中力、思考力、理解する力がだんだん失われてきているんです。
人がどう感じようが勝手ですが、これを観て泣いちゃう人は、第二次世界大戦中のドイツ軍戦意高揚映画を観てナチス万歳!ユダヤは死ね!と思う方々です。


最近すっごく思うのですが、日本の映画より、ゲームの方がずっと映画っぽい気がするんですが・・・。ベヨネッタとかめっちゃスタイリッシュでかっこ良いですよ(持ってないけど動画で見た)。買おうかなあ・・・。でもマリオwiiも欲しい。GTA4も欲しいし。あ、あと龍が如くも。あれ良いよ~。動画観てますけど。なんか、実況動画ってのがあって、面白いんですよ。ああいうの見たら買いたくなりますね。FF13は欲しくないが。


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プロフィール

ホモルカ

Author:ホモルカ
札幌在住。おとこ。
ボケ防止でブログ開始。
ボケ担当。
学校で映画を勉強。
でもブログは好き勝手書くよ。
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