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オアシス  フレームインするオアシス

今日は『オアシス(오아시스)』という韓国の映画を紹介します。
この映画は脳性麻痺の女性と、刑務所から戻ったばかりの男との恋愛映画です。
まあ、いつものようにあらすじについては触れません。
ってことで知りたい人はこちら→goo映画(作品鑑賞をお勧めします)

この作品の質はムン・ソリの演技にかなりの比重がかかっているのですが、非常にうまかったです。というか素晴らしく、ごく自然に観れました。『マイ・レフトフット(My Left Foot)』のダニエル・デイ・ルイスの病気っぷりみたいでした。

ほんでもって、非常に切ない映画なのですが、その中でもわしが特にそう感じた演出が2つありました。
1つは、主演の2人でご飯を食べに店に入るシーンです。このシーンでは客と店員と主人公達が納まるような画角で、FIXでした。淡々とその場で起きたことを撮影している感じです。そうすることによって、客観的に映るようにしています。それぞれのリアクションを観て、観客は反応し、考えることができるわけですからね。わしはこの演出は好きです。以前書いたように、ナチスは悪だ!って教えるよりも、ナチスはこういうことしたんだよってのをありのまま見せて判断させるほうが良いってのと似てますね。

もう1つは、フレームアウト、フレームインする手法です。用語の説明はリンク先にありますので。この演出は何回かありました。例えば列車の中です。主人公の2人が画面に映っているのですが、カメラがパンして彼女がフレームアウトします。で、数秒後不意にフレームインしてきます。インするときには彼女の障害が治っていて、全身の緊張が解け、美しい(?わしはそう思いましたよ)女性になってます。
・・・これ、おそらく想像なんですねー。障害が実際治っているわけじゃなく、彼女の理想なんです。わたしはこうありたいっていう、切実な気持ちなんです(おそらくタイトルもここからきていると思う。喉が渇くとオアシスが見えるでしょ?)。それをこういう演出でうま~く表現しています。現実と空想の境をカットを挟まない映像にするということです。『パンズ・ラビリンス(El laberinto del fauno)』でも現実と空想との切り替えに結構こだわってました。あの映画では確か、カメラを木にパンして、その木を境に映像を切り替えていたと記憶しています。ですがカットは1つではありません。
オアシスのこの1カットで現実と空想を切り替える手法、溝口健二監督の『雨月物語』でもやってますね。あの映画では主人公が奥さんと子供放ったらかして女の霊と遊んで帰って来たら家ががらんどうで、家の中を一周して囲炉裏端に戻るとさっきは人もいなかったし火もついてなかったのに奥さんがいて火を起してるというちょっと不気味なシーンを1カットで撮ってました。あれも確かに切ないっちゃあ切ないか?う~ん。

こういう感じで、派手じゃないんですがとてもうまい演出をしています。このイ・チャンドン監督の作品で『シークレット・サンシャイン(밀양)』っていう映画があるんですが、無茶苦茶良く出来た映画です。まさに教科書です。それでいてわし的にはいわゆる萌え(言いたかないが)です。年上のちょっと暗い人が好みなんですね~(どーでもいいが)。う~ん。色んな意味で切ない。

それにしても韓国映画は熱いですよ。どーしようもないアイドル映画もありますがね。こういう障害者を扱った映画を日本でやると、主演は小池徹平か(フフフ)。まあとにかく美化したがるんだ。つまり、美化しないと見られたもんじゃないっていう意識がまだあるんですね~。遅れてるわ日本。いやまじで。


オアシス  amazonです。
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ホモルカ

Author:ホモルカ
札幌在住。おとこ。
ボケ防止でブログ開始。
ボケ担当。
学校で映画を勉強。
でもブログは好き勝手書くよ。
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