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月世界旅行  ベクトルはどこへ

getusekai
今日は『月世界旅行(仏:Le Voyage dans la Lune)』という映画について少し書きます。
映画好きな人なら必ず知っていると思います。

と、その前に。
映画好きって何でしょう?
よく自分で映画好きを自称しておいて、カッコつけた映画(岩井俊二とか)しか観てない、っていう人がいます。
でもそれ、映画好きって言わないような気がします。
学校にもそういう人たちがたくさんいるが、映画には深い歴史があり、ジャンルも様々です。
特に娯楽、ポルノは映画界を牽引し、産業として発展させました。
「映画は美しいものだ」とか「映画は人を感動させるもの」とか、それは映画のほんの一部です。
批判をするわけじゃないんですが、映画が好きだ!って言う割にその定義がすごく限定されている人が多いようなので、それでいいのだろうか?と疑問に思いました。
だってそういう人に限って日本のエログロとか非難するんですよ!厚顔無恥も甚だしい。


『月世界旅行』についてはなかなか詳しいサイトが見つかりませんでした(面倒くさい??)→とりあえずCinemaScape
色々解説を見るより本編をご覧になったほうが早いですよね。という事で動画リンク先を設置しました。

youtube前半 youtube後半  (変な音楽と音声が入ってますが無声映画ですのでミュートで観ましょう)

ってことで解説します。
世界で一番最初の映画と言えば1895年に公開されたリュミエール兄弟の『工場の出口(仏:La Sortie des usines Lumière)』と言われています。
でも、エジソンは彼らよりも早い1889年に撮影カメラであるキネトグラフ、映写機であるキネトスコープを発明していました。しかしキネトスコープは覗き込んでしか見ることができなかったので、その隙にリュミエール兄弟がシネマトグラフを発明し、上映までやっちゃったんです。それが映画です。
その時公開したのが『工場の出口』であったり、『列車の到着(仏:L'Arrivée d'un train à la Ciotat)』といった短い作品12本だったそうです(youtube動画)。
『列車の到着』を観ていた客が、画面に近づいてくる列車に驚いて逃げ出したというエピソードがあります。初めての映画ですからね。衝撃的ですよね。(ちなみにエジソンの作→youtube動画

そしてようやく『月世界旅行』です。
従来の作品は映画と言っても1シーンのみでした。しかしこの『月世界旅行』は、複数のシーンで構成され、かつ物語のある映画として1902年に公開されました。(参考までに、1901年フェルディナン・ゼッカによる『或る犯罪の物語(仏:Histoire d'un crime)』も動画上げておきます→youtube動画
監督はジョルジュ・メリエス。マジシャンでもあった彼は、自分のマジックショウに映画を使っていました(youtube動画1youtube動画2)。その技術を駆使して世界初のSF、『月世界旅行』は撮られたのです。
特徴としてはカメラの位置が動かないこと。これはまだ演劇の名残があるからだと言われています。

この映画を紹介しているサイトを見て気付いたことがあるんですが、感想やレビューに「面白いストーリーだった」とやたら誉める人がいるけど、そこは誉めるところじゃないですよ。だって、ストーリー面白いですか?
それはちょっと変だし、的外れだと思うんです。
もし本気でこの映画のシナリオに面白さを感じるのなら、その人はよっぽどつまらないものばかり見てきたか、それかもしくは神のような存在であるかですよ。
価値観はそれぞれ違うから何とも言えないが、すごく違和感を感じます。

面白いと感じるのはシナリオがじゃなく、制作者の生きた時代とこの作品を観た人たちの目線を想像したうえで感じることです。
絶対にそうです。特にこういった古い作品は今と全く異なる状況で作られてますから、余計にです。
変な自己欺瞞は捨ててきちんと観てほしいです。制作者とか、映画に群がった人たちが見えてきませんか?
なにやってんだこいつら・・・。ホントかわいい、凄い、偉大、愛すべき存在。
そこにすっごく人間味を感じませんか?
映画が歩んできた道、新しいものにワクワクした人々。
映画のベクトルが、ある方向へ徐々に向かっているのかな・・・。

わしは、『月世界旅行』とかを観るとウルっときちゃうんですよ(最近はさすがに慣れたが)。
でも当時の人はびっくり驚きの連続だったでしょうね。
今、わしが『アバター(Avatar)』(過去記事へ)で体験したのと同じような気持ちなのかも知れません(砂に目を瞑ったし)。
違うのは、生まれたての新たな始まりであるか、歴史として途中であるかです。
言わずもがな今は歴史の途中です。温故知新進行中です。
ジェームス・キャメロンも『月世界旅行』を温(たず)ね、『アバター』を作ったんでしょう。
しかし観る者として、同じSFという土俵で、上記のようにウルっとくることは『アバター』に関してはまずありませんでした。
そう、先日書いたように寂しささえ残りました。

それは何故?
制作者が見えなかったからか? でも、キャメロンも強い女好きだなあ、って感心しました。要するに見えてるってことです。
じゃあそのベタっとしたその寂しさは何?
それは、これ以上の発展を想像できなくなった事への喪失感です。自分の想像力やアトラクション、エンタテインメントに対する欲望が尽きてしまったという実感です。
爆音、巨大スクリーン、鮮やかなCG、そして現実との境もなくなるほどの3D映像。
かつて先人達が小手先でなんとかやりくりした映像。その延長。それもなんだかもうゴールなような気がするのです。

屁理屈かもしれないんですけど、昔の作品ってゴールが遠い分作り手の夢がホントつまってて、彼らは画角の外なのにそれが粒のように見えるんです。
でももちろん見えるはずはないから、単なる想像なんです。しかもただ単にストーリーがヘンテコで他の事考える余地がたくさんあるから、そういう部分にまで意識がいくんでしょう。ただそれだけなんでしょう。
でもそれがやけにかわいいっていうか、泣けるんですよ。
もうそういう体験はないかも。

ま、次は4Dですね(・ε・)


月世界旅行  amazonです。
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theme : 映画紹介
genre : 映画

プロフィール

ホモルカ

Author:ホモルカ
札幌在住。おとこ。
ボケ防止でブログ開始。
ボケ担当。
学校で映画を勉強。
でもブログは好き勝手書くよ。
映画について質問あればコメントくださいな。

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