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レクイエム・フォー・ドリーム  明るく「寂しいの」

レクイエム・フォー・ドリーム
夏ですね。暑いですね。北海道でこんなに暑がってるぐらいだから、本州とか行ったらどうなるんだろう。生活できるかなあ。照り返しとかひどいって言うし。ということで、今日は『レクイエム・フォー・ドリーム(Requiem for a Dream)』という映画を紹介します。この夏、怖い映画を見たい人にはとくにお勧めです。
内容→cinematopics(ネタバレあるかもだから、DVD必見)

怖いと言っても幽霊とかじゃありません。薬物中毒による崩壊の恐怖です。それも、平凡な人々の崩壊です。監督はもう有名ですね。『レスラー(The Wrestler)』や『π』(大好きです)を撮ったダーレン・アロノフスキー。主演は息子にジャレッド・レト。その恋人にジェニファー・コネリー。母親にエレン・バースティンです。
わしが最初に観たのは中学の時だったが、この映画はとにかくつらいです。観た後、具合悪くなるかもしれません。わしはグロとかトラウマ系には耐性があるが(『ネクロマンティック(Nekromantik)』とか平気だもん)、これは言いようのないつらい気持ちになりました。
何がつらいって、母親が堕ちていくさまですよ。正直、ジャレッド・レトやジェニファー・コネリーがテンパっていくのは全然平気なんですよ。ただ、母親が中毒になっていくのは・・・。そしてそれを演じるエレン・バースティンが凄い演技で、さらに鬱に拍車がかかります。

わしがとくにつらかったのは、中盤で、母親が久々に帰った息子に話す場面。ここのエレン・バースティンの演技やそれを捉えるカメラワークが特にすごい。まあ、自分がTV番組に呼ばれた事や、それにむけてダイエットをしてる事、そのために病院で薬を処方してもらってること。そして死んだ夫のことや、自らの孤独感を、時に涙ながら、時に笑顔で話すシーンです。特に、母親が自分の老いと孤独を語るやりとりで
息子「You got friends, Ma(友達がいるじゃないか)」
母親「Its not the same.They don't need me(それとは別よ、結局は他人だもの)」
という場面。ここはホント心が動きます。もうどうしても自分の母親に見えてしまって、なんとかして守りたいって思えてくるんです(これを見て心を痛めない息子諸君はいません)。それは、まずエレンの演技。涙を堪えようとするさまや、優しい笑顔など、母親としての感情を微妙な表情の変化で表現しています。表情だけではなく、身振り手振りもで、ほんとに見事な素晴らしい演技です。そしてカメラワーク。これは編集もなんだと思うが、母親のクローズアップをメインにしていること。そして、照明。アメリカでは照明屋さんはいないと聞いたが、陽光が差し込む優しい背景が、落ちていく母親を上手く浮き上がらせている。暗くじめじめした空間で孤独を表現するよりも、精一杯明るく繕って、でも実は私は孤独なのよ、と言った方が、より母親の孤独に対する感情が伝わる。そう、孤独を恐れているがゆえに、明るいんです。

それから再見して気付いたんですが、この映画、音楽、音の使い方が非常に計算されていて、関心しました。母親の場面での時計の音もそうだし、音楽も、サスペンスみたいな使い方をしていて、平凡の中にある落とし穴を彷彿とさせている。
そして、物語全体のテンポ感。一つの行動を短いカットで繋ぐモンタージュの多用、繰り返しで、薬物やテレビ依存をうまく表現できている。単にビジュアル的な表現にとどまっていない(近年流行りのスタイリッシュさを出す方法にとどまってないってこと)というのが、この映画の献身的なところだろう。だって、これ観てヤクやろうとは思えないでしょ? 

おそらく、これを見て心を痛めない息子諸君はいません。観終わって、用もなく母親に電話しました。

と、まあこの夏、ホラーも良いけど、身も心も疲れてみませんか?ということで、お勧めですよ。


レクイエム・フォー・ドリーム  amazonです。

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ホモルカ

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札幌在住。おとこ。
ボケ防止でブログ開始。
ボケ担当。
学校で映画を勉強。
でもブログは好き勝手書くよ。
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