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運命のボタン  まさに「出口なし」

運命のボタン
運命のボタン(the box)』という映画を観ました。上映当初はキャメロン・ディアス主演のサスペンスとして、そしてその特異なプロットもあってけっこう話題にった映画です。


あらすじ
簡単に言うと、ある家庭にヘンテコな箱が送られてきてですね、胡散臭いおっさんがカギを持ってセールスに来るんです。そのカギで箱を開けるとボタンがついてて、どうみてもウルトラクイズのボタンに見えてしまうんですが、これを押すとどっかで誰かが死ぬけど、100万ドルあげますって言われるんです。ホントにクイズ番組かっ、て突っ込みたくなるんですが、どうしようどうしようって悩んだ挙句に、ポチッとなってやっちゃって・・・。
ていう話です。詳しくは→goo映画(ネタバレなし)


感想
まあ、こんなに突っ込みどころ満載でそれでいて笑えなくて世界に入っていけない映画は久しぶりに観たような気がする。普通、突っ込みどころ満載っていうと多少笑えて微笑ましいところがあるものだが、この映画は全くそれがない。どうしてだろう。都合のいい展開や、鬱陶しいぐらいの説明ぜりふ。些細な事に対する大袈裟なリアクション、演出。得意の警察オチなど、たいていの映画だったら笑って観てしまい、後で話のタネにでもしてしまうのだが、この映画にはそういう考えが起こらない。終始まじめな顔で観続け、まじめな顔で「つまらなかった~」と言ってしまうのだ。

まず、これは脚本が稚拙すぎる。ネタは良いですよ、ボタンを押したら誰かが死ぬけど良い事が起こる、ってのは。元々トワイライトゾーンの話ですしね。ただ、どうしてそれに悩むの?まず疑うでしょ普通に。オレオレ詐欺とか変なセールスとかだってあるんだし。70年代にも詐欺はあるでしょ。人物のリアクションが異常すぎて、リアリティがなさすぎる。顔にハデな傷がある老人に面と向かって嫌な顔しないよ。脚ちょっと悪いからって障害者の気持ち理解出来るわなんて思い違いも甚だしいし。まあでも映画ですからね。そういうのは物語内で成立していればいいんです。この映画では登場人物は皆一貫して異常なリアクションします。
ただ、劇中で『出口なし(サルトル)』が語られたりするところ、人間の精神面を語ろうとしているんでしょう。それなら、登場人物の精神状態をリアルに描写してほしかった。だから、ようするに脚本が下手なんですよ。例えば序盤の展開を簡単に並べると。
・箱が届きました。 ・それぞれ仕事に行きました。 ・職場で伏線張られました。 ・箱の送り主来ました。 ・説明されました。 ・一所懸命悩みました。 ・ポチッとな。 ・殺人事件のカットバック。 ・おっさん来る。 ・サスペンス。
もうグチャグチャ。これ、もっとスマートにできないかなあ。そもそもプロットが2時間ドラマ向きじゃあないから伏線張ってなんとか伸ばすのはわかる。でも超おあつらえむきっていうか、くどい。鼻血もNASAも火星も貧乏も障害も全部、1カット挿めば済む事じゃない?それを何度もうだうだうだうだ。まずそこで萎える。しかも、物語上の展開はボタンを押すだけっていう・・・。まあプロットがこれじゃあしょうがないか。
でも、もう少しうまく進行させてほしい。例えば、主人公夫婦の表情の変化をうまく描写するとか。それには例えば、劇中で日付表示する時計みたいなのから入ってくシーンがあったんだから、それを頭に持ってきて日々の変化を表現するとか。もっとやり方はあったと思う。

序盤だけじゃなく、それ以降もこういった不細工な脚本が続くので、突っ込みどころ云々よりも真顔で呆れてしまうのだ。主人公夫婦に対し「どうして●●しないの?」とか「ともだち!じゃないんだから」とか「目と耳なくしたら価値なしなの?」とか、そういう突っ込みしてたら「出口なし」ですよ、って事だ。ていうかサルトル涙目だよ。
それにさー、ボタン押したら誰か死ぬっていうけど、その関連性は誰がどうやって証明するんだ?押さなくたって死んでるってのにさ。そんなん常に全世界の人間を観測できていないと、証明できないよ。100歳以上の老人の生死すら確認できないってのに。だからそのあたりでグッとリアリティ下がっちゃうんですよね。逆にそこをどう生かすかっていうのも、脚本家の腕の見せ所ですけどね。


運命のボタン  amazonです。

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theme : アメリカ映画
genre : 映画

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ホモルカ

Author:ホモルカ
札幌在住。おとこ。
ボケ防止でブログ開始。
ボケ担当。
学校で映画を勉強。
でもブログは好き勝手書くよ。
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