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アイ・アム・サム  アイ・ウォント・アカデミー賞

アイ・アム・サム
先日、BSNHKで『アイ・アム・サム(I am Sam)』をやってたらしいです。知人があの映画観て感動したって言うし、他の人のブログ見ても評判がいいので、わしはちょっと驚いてしまいました。というのも、わしが最初観たときは全然良い映画だと思えなかったからです。でもずいぶん昔の事なので、今改めて観たら印象が違うかも知れないと思い、DVDを拝借して鑑賞しました。
内容→goo映画(ネタバレあり)


どんな話だっけか?
知的障害者のサムが父親になった。女の子(ルーシー)が産まれたのだ。でも、母親は子どもを置いてどこかに消えてしまう。サムは近所のオバサンの力を借りたり、同じ自閉症の友達と協力し合いルーシーを育てていく。やがて7歳になって、ルーシーはサムの精神年齢を越えてしまう。ソーシャルワーカーはサムに養育能力がないと判断し、ルーシーを施設に入れる。サムは裁判で争う事になり、優秀な弁護士のリタに無料で味方になってもらう。様々な人が証言をするが、裁判は不利に進み、ルーシーは里親に出されてしまう。それでもサムは毎日ルーシーに会いに行き、ルーシーも毎日サムの家に向かい・・・。


感想
ということで改めて鑑賞したわけなんですが、わしの個人的な感想ですが、やっぱり良いと思えませんでした。どういったところが気にくわないか、挙げていこうと思います。
まず、これは要するにどういう話かっていうと、娘を奪われた父親が発奮して取り戻すという、まあ非暴力な『96時間(Taken)』です。『96時間』といえば、元CIAのリーアム・ニーソンが海外のチンピラに拉致された娘を暴力暴力暴力で奪い返すというすばらしい内容の映画です。
では、どういう部分が共通してるかっていうと、まず

①基本的なプロット。どちらも主人公と娘の意思とは逆に離れ離れになり、最終的には父親が娘を奪い取るという着地です。プロセスは違いますが、流れはほとんど同じで、『アイ・アム・サム』では施設→里親で、一方『96時間』は拉致→人身売買です。どちらも中身は違いますが映画内の役割は同じです。

②主人公が備えている特殊性です。本作ではサムが知的障害者として描かれてるのが、『96時間』では元CIAという役職で、それが物語を進めていくうえでの推進力となっていきます(解決の理由づけ)。もちろんサムも、リーアムとは違い一見弱みに見えますが、物語を進めるうえでの重要な要素として、解決の重要な要素として描かれていきます。

③娘の無償の愛です。これはどういうことかというと、娘が父親を愛しているというカットしか描かれないということです。普通の家庭ではまず考えられないですよね。本作では、全編通してルーシーがサムにべたべたで、好きで好きでどうしようもないっていう描かれ方です。で、それがどうしてなのかという理由はなく、無償で完全な純粋愛が描かれます。一方の『96時間』もほぼ同じで、娘はパパが大好きです。でもまあこっちは娘がそれなりの年齢だし、アクションして取り戻すという男性的な要素があるので、娘が夢中になるのもわかります。それに、『アイ・アム・サム』と『96時間』では決定的に違う点があります。それは、アクションを見せ、それに付随するかたちでの娘の愛か、それとも親子愛として無償で無垢の愛かという点です。
簡単に言ってしまうと、『96時間』で見せたいのは「親子愛」じゃあなくて、リーアムが泣きそうな顔してやるアクションです。だから、そこに出てくる娘や他の助っ人の「無償・純粋さ」はさほど重要じゃなく、彼らが記号として描かれてもそれは成立するんです。
ところが、『アイ・アム・サム』では違います。この映画はアクションもなければ、サスペンスもありません。裁判モノとしてのスリリングな展開もありません。いわゆる「ヒューマンドラマ」なんです。そういった場合、その登場人物がたんなる記号だと、はっきり言って雰囲気だけで進めていく中身すっからかんの映画になってしまいます。画面を揺らして、ビートルズの曲鳴らして、クローズアップ多用して。ホント見事に全部雰囲気だよね。娘のルーシーも、ソーシャルワーカーのオバサンも、近所のオバサンも、全部記号でした。なんていうか、これじゃあ「ヒューマンドラマ」としては全然成立してません。リタも、それなりに描かれてはいたが、結局は主人公の都合に合わされている感じがした。まあ、そもそもこの映画、賞狙いですからねー。嫌ですねー。つまんねー。

それと、他のブログとか見てて思ったんですが、この映画を観て「これが親子の愛だ」って言ってる人がいるんだけど、その人は親子の愛について考えた事あるんだろうか。こんなべたべたな友達や恋人同士みたいな付き合いは親子の愛じゃないでしょ。叱ったり、嫌な事もあったりするもんだよ。この映画、そういう嫌なところ全部描いてないんだもん。キレイごとばかり、良いと思われてる事ばかり、楽なことばかり描いてる。こんなん誰が観てもその緩慢さに気付くだろうと思っていたんだけれど、驚く事にこの映画観て感動するっていう人が多いんですね。ビックリというか、恐ろしいというか。


劇場で『海猿3』の予告観て思ったんだけどさ、主人公毎回死んでね? てか、毎回同じ内容じゃね? 声出して笑っちゃったんだけど。いやあ、素晴らしいねえ。


アイ・アム・サム  amazonです。

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札幌在住。おとこ。
ボケ防止でブログ開始。
ボケ担当。
学校で映画を勉強。
でもブログは好き勝手書くよ。
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