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華麗なる週末  絶対乗るなよ!(フリ)

華麗なる週末
またまたBSNHKの話で申し訳ないんですけど、去年ずいぶんと長い事スティーブ・マックイーン特集みたいな企画やってました。でも、マックイーン主演の映画でわしが一番好きな『華麗なる週末(THE REIVERS)』は放送してなかったと思います(わしの注意力不足?)。『華麗なる週末』? と聞いて、あれだろ、フェイ・ダナウェイといちゃつく泥棒の話だろ? と思ってる人は間違いです(自分もごっちゃになる)。それは『華麗なる賭け(The Thomas Crown Affair)』です。なんでこんな似たようなタイトルに!? って感じですが、これはよくある事で、日本で『華麗なる賭け』が先にヒットしたのでそれにあやかってマックイーンの主演映画に『華麗なる』という言葉を入れたんです。この『華麗なる週末』はどこをとっても華麗ではありません。まあ華麗なる一族の話ではあるかもしれませんが…(ややこしいからそういうことは言うな!)。派手なアクションや銃撃戦もないですし、大人の女性との駆け引きもないですからね。ちなみに原題の『THE REIVERS』は確か『盗っ人』とかそういう意味じゃあなかったかなあ。辞書で探してもないから確実な事は言えないが、確かそうだったはず。てことで今日はこの映画について書いてみようと思います。
goo映画→ネタバレあり(DVD観てください)


ストーリー
舞台は1905年のミシシッピのど田舎です。「ど」ってほどでもないかな。まあ要するに南部の昔ながらの土地で、農園で黒人とかが働いていたりする(参考にwiki)。南北戦争が終わって50年ほど経つのに差別は根強く残っているわけだ。うわべでは平等でも、どちらかっていうと精神に根付いていますからね。それは今でも残っているわけだけれど。
まあそれはいいとして、そういう時代背景の話である。で、その田舎に有力者が購入した車がやってきます。マックイーンはその有力者(以降ボス)の使用人でブーンという名前です。人々が珍しがって車に群がるんですが、ブーンだけはちょっと違ってて、目が惚れた女を見つめる目になってるんです。しかも花を一輪持ってきてそれを車にさすんです(ああ、確かに華麗かもしれない)。そう、ブーンは大の車好きなんです。
車の管理をボスに任されたブーン。毎日洗車を怠りません。そんなある時、ボスが葬式に出るために家を空けます。絶対に車に乗っちゃあいかんぞ(ダチョウ倶楽部みたく)絶対乗るなよ、そう言われますが関係なし、願ってもない好機にブーンはボスの孫を連れてドライブに出ることにしました。まさに男旅です(あのCM嫌いだが)。仲良く二人で出掛けた、と思った矢先、車の後ろに黒人が隠れてたんです。彼はネッドといってブーンとは兄弟分みたいなもんで、ボスの世話になってる人物でお調子者です。ブーンとはベタベタの仲なのでこっそりついてきたんです。
そして三人でメンフィスを目指して車を走らせます。メンフィスには売春宿があって、ブーンの愛人がいるから今からヤリに行くんだなんて少年には言えません。だから、オブラートに包んで、大人になるために行くんだよと言って行くんですが、いざ着いてみると奇麗なお姉さんがいて、ドキドキするんです。中でもブーンの愛人がメチャクチャ奇麗で、少年は一目惚れしてしまうんです。まさに初恋ですな。でも少年は彼女たちが何をするのかわからない。自分もどうしていいかわからない。そうすると、その宿に住んでいるちょっと荒んだ少年が、ここの女は皆売春婦だって言っちゃうんです。すると純粋な少年は、怒っちゃう。二人は喧嘩する。取っ組み合い、殴り合い、刃物まで出す。殺し合いだ。指に大けがもする。すぐに大人たちの止めが入ったが、ボスの孫でボンボンの少年にとっては、一大イベントの一日となった。
恋を覚え、争いを覚え、大変な一日だったのに、それに追い打ちをかけるような出来事があった。ネッドが車を売っぱらってしまったのである。ニヤニヤヘラヘラして「あ~売っちまった~、この馬と引き換えにな」。彼はサラブレッドと交換したのだ。でもその馬でレースに勝って、車と一緒に大金をゲットするという思惑あっての取引だったと言う。でも騎手がいない。二人は重量オーバーだ。ということで一番軽い少年が乗ることになってしまう。
ネッドの知り合いの経営してる牧場に行き、馬を走らせてみる。なんていうか案の定、全く走らない。というか走る気もないみたいだ。ブーンとネッドは喧嘩するが、そこにデブでハゲな保安官登場。少年に「この農場のスイカが食いたいなあ」とまでぬかす。少年は警官が悪だとは思ってもいないから、サーと言ってスイカを持ってくる。そのスイカを粗末に扱いさんざん威張り腐った後、彼らを牢屋にぶち込み、ブーンの愛人を条件に出してやると迫ってくる。愛人はそれを承諾し、ブーンはそれに怒り狂い、彼女を殴ってしまう。
少年もまたブーンが彼女殴ったことを聞き、激怒し、ブーンをしきりに殴る。勿論大人には全く通用しないが、されるがままのブーン。このへんがメチャクチャに感動的。少年の成長を見守る、というよりも身体で受け止めるブーン。女を争って二人はライバルなのだ。そしてレースが始まろうとしている。出るのをためらう少年。「僕はもう嫌だ、帰りたいよ~」とふてくされる。そこへネッドが彼に語る。「ここでやめる? そんなことをするのは男じゃあないぜ」 あのいつもヘラヘラしてニヤニヤしてるネッドが、ここでキメてくれるわけですよ。もう痺れますよね、こういうシーンって。映画の醍醐味ですよね。わざとらしくなく、ホントさらっと言います。でもその演出や演技が泣かせるんですよ。そして少年は決心する。そしてレースが始まって・・・。


感想
まあ上記でちょくちょく感想書いてますけど、全体的にはコミカルで、いつものマックイーンのアクションバリバリはないが、その分天真爛漫というか素朴なというか、ちょっとキュートな大人を演じてます。ブーンは親なしでボスに育ててもらった人物ということで、マックイーンのちょっと安定しない生い立ちとリンクしているのかも知れません。まあ要するに不良ってことですね。かわいい不良です。それがピッタリで、わしはこの映画がマックイーンの出演作で一番好きです(たぶん)。
物語は少年の目を通して、大人になった彼のモノローグがナレーションとして随所に入って行くという形で進行していきます。『スタンド・バイ・ミー』形式ですね。少年の成長という点でも同じです。白人と黒人の旅というのは『ドライビング Miss デイジー』も同じですね。道中で差別にあったりするシーンもありますし。社会的な要素はなんとなく似てるかも知れないです。20世紀初頭、奴隷解放が宣言され、表面上は差別がなくなった時代ですが、南部ではまだまだ根付いています。例の保安官や道中で出あうやり手のオッサン(色盲のラバ)の口から蔑視する言葉が出てきますし、牧場主の爺さんもそれをネタに脅されます。こういった差別は黒人だけでなく、ユダヤ人やインディアンにも多いとされています。『ノーマ・レイ』という映画で思いっきりユダヤ人や黒人を差別する白人が描かれてますが、あの映画の舞台は70年代後半だったでしょうか。工場の上下関係やら労働社会にも根付いてました。現代でも『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』で、ユダヤ人を撃つにはどの銃が良いかな? って吹っかけたらノリノリで答えてくれてましたもんね。KKKですらまだいるんですからね~。あとティーパーティーとか話題になってましたもんね。アメリカってホントに信じられないような事が平気で根付いてますよね。利害関係だとかそういう深い部分に侵食してしまっている分、取り除くことも容易じゃあないんでしょう。


というわけで、マックイーンといったら『華麗なる賭け週末』です。愛くるしいです。そして少年が成長する様を受け止める周囲の人物。ネッドの人柄。映画の素晴らしさ、自分は映画を観るようになっててホントに良かったと思える作品です。今回のマックイーン特集で放送してないのがもったいない。絶対DVDで観てほしいです。絶対でもないな、他人だしな。気が向いたらとかでいいな。気が向いたらっていうよりも、観たかったらでいいな。観たければどうぞ~、ご勝手に。なーんて言えないです。ホント是非観てほしいです。


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冥利につきるわぁ

わあ! そう言ってもらえてとてもうれしいですぜ。紹介冥利に尽きるぜ~(なんだそれ)ヽ(〃^-^)/
ネッドのあの喋り方が、こう、なんていうか(マネしてみる)、とろいんですよね。でも底抜けに明るい。
おじいちゃん(ヤクザ)も、流石だなあって感動しました。誉めるでも咎めるでもなく、お前がそれを背負うんだという応え。そこがこの映画のけっこう重要なところだったようにも思います(今思えば)。

これからも面白いのやヘンテコなの、マニアックなのから駄作まで紹介しつつ、感想やら批評をしていこうと思います。なにとぞ、なーにーとーぞ、よろしくお願いします。

観ましたよー

この記事を読んでするDVDを注文し、昨夜届いてすぐ観ましたー
いいですねー、これ!凄く好きでした!
ゆっくりな雰囲気なのにテンポが良くて全く退屈無しでしたし、ネッドのキャラや、少年を見守るブーンのアニキ振りなど、観ていて楽しい点がいっぱいでとても面白かったです。
ネッドには最初はちょっとイラっとしたんですけど、要所要所でキリっとキメるのがホントいいですよねー!
最後のおじいちゃんの対応もお気に入りです^^
いい映画を紹介してくださってありがとうございました!
プロフィール

ホモルカ

Author:ホモルカ
札幌在住。おとこ。
ボケ防止でブログ開始。
ボケ担当。
学校で映画を勉強。
でもブログは好き勝手書くよ。
映画について質問あればコメントくださいな。

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