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ソーシャル・ネットワーク  追加

それにしても昨日観た『ソーシャル・ネットワーク』は、わしとしては好きすぎる映画だった。
一日おいて冷静になって思い返しても、断然その気持ちは強い。
なのでちょっとおさらいしてみる。きたないメモを見ながらね(ほぼ解読不能)。


昨日ちょっと書いたんだけど、展開っていうか構成がうますぎる。それは冒頭のマーク君とエリカちゃんの超噛み合ってないトークから始まり(それが確か5分ぐらい続いたと思う)、そのあと例のピアノのシンプルで静かなBGMがかかって、マーク君が走って寮に帰るシーンが意外と長く入る(3分ぐらい)。ここはタイトル流すから時間をかけるのもあるが、マシンガントーク直後の静けさ、何て言えばいいのかな、溜めというか、緩急をつけた演出とよく言うと思うんだけど、まさしくそれだった。そしてそこに妙なリアリティが生まれる。

冒頭のトークシーンではマークの性格が描写されていて、実はそれが物語の重要な部分を占めていたりする。どういうことかっていうと、映画の最後までマーク君のコミュニケーション能力の欠如という面において色んなエピソードを挿入して行ったり来たりする話だからある。
冒頭でわかる事というのは、マーク君には悪気はないということ。だから昨日わしはマークは良い奴に描かれていると書いたんだが、冒頭でそれを語っておいて、延々と、最後までそれを描いてくる。「エリカちゃんに自分の考えを言ったら怒っちゃった。何が悪い事だったのかわからないけど、とりあえず謝っておこう。」「ショーンの女にビールをパスしたら取れなかったので、もう一本投げてパスしたらまた取ってくれなかった。」「ワルドがずぶ濡れで飛んできた。迎えに来る約束だったじゃあないかと言われた。あ、そう。」これらは別に悪気がない。彼の中の常識で、合理的というかあきらかにコミュニケーション能力の欠如として描かれている。だからわしは嫌な奴だと思えなかったし、悪気がない分むしろ良い奴に見えたのだ。にしてもビール投げは3D並みの映像だった。思わずのけぞった人はたくさんいるだろうなあ。
でもその延々と描くことって言うのは意図的で、感情移入がまったくできない人物、傑物として描くことに終始徹底してる。それには理由があると思う。ここからは個人的な考えだけど、おそらくそう描かないとマークの凄味が強調されないからじゃあないだろうか。もちろん物語としての娯楽性というか方向性を固めるための演出傾向かもしれないけど、それ以上に普通に描いてしまうことによってマークの能力が過小評価されてしまうという懸念があったのではないだろうか。なぜなら、この作品ではたま~にプログラミングの専門用語が出てくるだけであって、フェイスブック(SNS)の事には全く触れられない(タイトルはSNなのに)。つまるところマークの何が凄いのかというのが描かれていない。ただなんとなくハッキングして、その結果しか教えられないので、観客にはマークの何が凄いのかが説明されず、よって具体的に伝わらないのだ。だけどなんとなく凄い奴に見せる、そのために感情移入を拒んだキャラクターにしたのではないだろうか。そのためにってのは大きいな。そういうのも含めて、だな。

他にも、構図も会話も非常に面白いし、構成や編集、タイミングがホント上手いと思った。例えばワルドが部屋でチキンを飼っているというシーンで、マークが去った後にチキンのショットが入り、コッコッコと鳴く、この独特の間。三池崇史の『インプリント~ぼっけえ、きょうてえ~』で、拷問した時にマメ山田がニワトリの真似してコッコッコって鳴くけど、あれと全く同じ。不気味で滑稽な(ニワトリだけに)カットだった。


思えば本当に印象深いシーンばっかり。これ多分アカデミー賞取るでしょうね。てか他の作品観てないからわかんないけれど、それでもこの映画は素晴らしいですよ。世の中には映画好きを自称してるくせに食わず嫌いをする人がたくさんいますが(そういうのは映画好きとは言わない)、ましてやこういうカタルシスを得られない、よくわからないですっきりしない映画を敬遠する人がホントたくさんいます。その人たちはすぐに趣味の欄から映画鑑賞を外すか、一所懸命こういう映画やヨーロッパの芸術映画(もちろん限らずだが)をたくさん観てください。最近では中東の方でも、な~んにも起きない映画が増えてきてますよ。たまに腹立ちますよ。芸術映画と銘打っておけば何でもいいんだと勘違いしてるド素人も増えてますからね。戦災孤児の苦難を描きました~とか言ってただ適当にカメラ回してるだけみたいなのも多いです。ちなみにそういうのは誉める部分がないから、美しい風景と無垢な子役の表情が素晴らしかったってレビューが多いんです。芸術っぽい映画誉めたい人の得意技です。


ソーシャル・ネットワーク  先日の記事です。

インプリント~ぼっけえ、きょうてえ~  amazonです。
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札幌在住。おとこ。
ボケ防止でブログ開始。
ボケ担当。
学校で映画を勉強。
でもブログは好き勝手書くよ。
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