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バーン・アフター・リーディング  cockやらdickやらfuckers

バーン・アフター・リーディング
今日は『バーン・アフター・リーディング(Burn After Reading)』についてウダウダ書こうと思います。なんでかっつーと、そろそろ『トゥルー・グリッド(True Grit)』が日本に来るじゃないですか。『トゥルー・グリッド』といえば『勇気ある追跡(True Grit)』のリメイクでコーエン兄弟が監督じゃないですか。『バーン・アフター・リーディング(以下BAR)』もコーエン兄弟じゃないですか。え? それなら『ファーゴ(Fargo)』とかの方がコーエン兄弟らしい映画だって? みんなそう言うんですよ、『BAR』はらしくないってね。だから取りあげました。
詳しくは→goo映画(ネタバレしてるからDVD借りなされ)


わし的あらすじ
CIA職員のオズボーン・コックス(ジョン・マルコヴィッチ 以下オジ―)は自身の飲酒問題を理由に左遷を言い渡され、自ら退職した。心中穏やかでないオジ―。だが家に帰れば愛の冷めた妻がヒステリックにわめきたてる。仕事を失い時間が余った彼は、CIAの暴露本を書きはじめる。
一方整形にこだわる中年独り身女リンダ(フランシス・マクドーマンド)は職場であるスポーツジムの同僚チャド(ブラッド・ピッド)とあるCDを発見する。その中身はCIAの極秘情報が書かれていて、持ち主はオジ―だった。リンダは整形手術の費用にするべくオジ―を脅迫するが・・・。
そしてそしてまたまた一方女ったらしのハリー(ジョージ・クルーニー)は・・・。特に関係ないな。ていうか観てのお楽しみということにしておこう(あんま関係ない役?!)。


感想
まず冒頭、オジ―が降格を言い渡されるシーンから入るんですが、それが絶妙でした。わしは最高にグッときました。ほんとマルコヴィッチは良い! すごい! そしてカットの間の「間」ね。これはコーエン兄弟らしさ全開ですよ。
部屋にはボスと、同僚(らしき)のペック、そしてあまりよく知らない、おそらく他部署のオルソン。
ボスはオジ―を傷つけないように、というか機嫌を損ね面倒にならないように、降格を伝える。
オジ―「why? what the fuck are you talking about?」
すると横から
「You have a drinking problem」
とペックに言われ、マルコが首を向ける。そして「間」があき
オジ―「I have a drinking problem?」
この絶妙なタイミング。そして良い声。徐々にふてくされていく彼を「オジ―オジ―」となだめる周囲のお偉方。オジ―も「fuck」が口から出るようになる。「This is a crucifixion!(これは磔の刑だ)」
 ホントにね、この冒頭のシーンだけでご飯何杯でもいけます。何が良いんだろう? とても説明するのは難しいんですが、上に書いてきたように絶妙の「間」と、マルコの演技。それにカット割りがあると思われます。・・・ってことは全部じゃん、ってことになるんだよな~。だから、やはりコーエン兄弟の持つオリジナリティ、コーエンらしい演出にマルコの特徴的な演技がうまく回ってるんだと思います(そういうことにしておこう)。
ということで、じゃあコーエン兄弟らしい演出ってなんだ? ということになるわけですが、まあそれぞれ色んな意見があると思いますが、わしがまず思うのは、会話してる場面でのショットの多さとゆったり感です。
例えばありふれた二人の会話のシーンがあるとすれば、使用するしないは別としてまずマスターショット。これは位置関係を把握したり状況を説明するためのショットで、人物などが画面に映るように引きで撮影した映像のこと。それから肩越しに人物のショットをそれぞれ二つ。必要に応じてクローズアップもそれぞれ二つ。イマジナリーラインを越えないように撮ります。イマジナリーラインとは通称会話軸と言って、会話している人物同士に引く直線のことで、撮影はその線を越えない位置からします(小津安二郎は無視するけど)。こんな感じでざっと5つのショットで構成できます。
でもコーエン兄弟って、そこからさらに増えて、人物のバストショットも二つ(いわゆるポン寄り、ポン引きというやつ)、ズームインズームバックする映像。別角度からのショットやら、通常のショットと比較してもわからないぐらい微妙な寄り、もしくは引きからのショットなど、多数で構成されることが多いです。うん、多いような気がします。・・・いや、多いよ、絶対。
 ということで、まず特徴その1が会話シーンでのショットの多さです。でも、それなら他の監督でも多い人いるぜ~、って言われるかもしれません。まあ確かにね。ところがコーエン兄弟は、このショットの多さの割に、テンポは独特のゆったり感なんですよ。これが特徴その2です。
このゆったり感ってのは、他の監督で言うとタラちゃんとか。でもタラちゃんの場合は会話そのものが無駄話になっており、すなわち台詞自体からくるゆったり感ということになります。コーエンちゃん(ごっちゃになってる)のはちょっと違ってて、会話はけっして無駄じゃあない。でもゆったりしてて間が抜けてる。でも時にそれが独特の緊張感を生む、というつくりになっています(説明下手だな~)。なんとなくわかります? 例えば『BAR』での冒頭で言えば、オジ―がいつキレるんだろうという緊張感です。観客はその緊張感がこの作品だと笑いに変換されますが、これが『ノーカントリー(No Country for Old Men)』のハビエル・バルデム演じるシガーだったら、いっきにサスペンスになります。実際ガスステーションでのシーンはバリバリ張りつめてたでしょ? 受ける印象は違っても演出はコーエンちゃんそのものなんです。だから『BAR』だって充分コーエンちゃん兄弟らしいんですよ。

それからブラピうまかったですね。役者ってホントすごいなあ。ブラピの役は、バカだけど謎の多い男のフリをする気の弱い筋肉質なオカマちゃんっていう色々と相反する要素を内包した役柄で、それを顔芸と身振り手振り、話し方、言ってしまえば身体一つで表現してしまうんだからね~。やり過ぎるとクサくなるし、やらないと伝わらない。ヒステリックな奥さんティルダ・スウィントンも良かった。ジョージ・クルーニーとフランシス・マクドーマンドは役とぴったりそのまんまだけど。それを考えるとこの映画、役者の力でぐいぐい引っ張って行ってる感じがする。ストーリーなんてかなりひどいもんね。女に振り回される話でしょ? マルコヴィッチの「Fワード」連発で、ブラピのおちょぼ口とへの字眉その他で2時間もたせてる。改めて役者の力を思い知りました。


まとめ
あ~眠い(今夜中の2時)。役者役者って書いたけど、マクドーマンドなんてちょっと間違えばテレビ的な顔っていうか、安っぽい笑いに走ってしまいそうな見た目なのでこういうコメディに使う時は難しいと思うんだけど、彼女を中心に据えることによってうまく回避することが出来てる。これがわき役だと、笑わせ要因っていう押しが強くなりすぎて、逆に子供向けの一発芸になってしまっただろう(邦画によくあるパターン)。
そうそう、それと大好きなシーンで、マルコヴィッチがエクササイズのビデオ見て
「I’m bigger... I’m back... I’m better... I’m back... than ever... I’m back... Fuckers... I’m back...」
て言うとこ。最高ですよ。あのテキトーな動き、もうオッサン化して固くなってたるんでるんですね。もう一つ言うと、元スパイのハルからオジ―がブラピの情報を聞くシーン、あそこの二人がオジ―を見てるぞと言われて、マルコヴィッチが
「Can I help you?」
と言うんですが、その立ち方の鋭さ。いやあ、マルコヴィッチ良いわあ。グイグイ引っ張っていける役者だね。ホント、これでご飯全然いけますよ。
あ、ちなみにコックスってのはcoxだけどcockにするとチンポのことになります。だから車でブラピがマルコのこと「dickwad」って罵ったのはチンポとかけてるのかなあ、と。え? 深読みかな?


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No title

どっちかっつーと、変質者っていう雰囲気ありますからね。ヘンタイ。スケベ。ムッツリ。ねちっこくてくせ者(女に嫌われるタイプ)。でも存在感バリバリです。
彼のデビュー作で僕の大好きな映画『プレイス・イン・ザ・ハート』でも、ちょっとただ者じゃあないオーラを出してました。同じくくせ者として出演してたエド・ハリスにも負けてなかったです。

こんにちはー

あははは! ホント、マルコヴィッチは凄いですねー
超イヤでしたもん、あのピリピリ感!
匠のワザってわけですねー。
プロフィール

ホモルカ

Author:ホモルカ
札幌在住。おとこ。
ボケ防止でブログ開始。
ボケ担当。
学校で映画を勉強。
でもブログは好き勝手書くよ。
映画について質問あればコメントくださいな。

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