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CURE  でんでんが日常で○○する後景の違和感

ネタバレしますから!!







今日は先日もチラっと書いた『CURE』という映画について書きます。まあ、長回し繋がりです('-'*)エヘ
ちなみに、わしが怖いと思った映画を3つ挙げるとしたら1つはこの作品です。後は今のところ『呪怨』と『シャイニング(The Shining)』です。
内容についてはこちら→goo映画(絶対本編観た方がいいです)

実は正月休み中、この映画テレビで入ったんですよ。観た人もいるんじゃないでしょうか。時間帯はそうとう深夜でしたけどね。わしは実家だったんですが観ちゃいましたよ。もう寝ようって思ってたんですが、テレビつけたら偶然やってて、ついついラストまでテレビから目を離しませんでした。

まあ、ホントに背筋が凍るというか、ゾッとするような怖い映画です。演出傾向としては、大きな音を鳴らしたり、おどろおどろしい映像を挿入していくというのではなく、淡々と、ちょっと間違えば退屈なぐらい平たく、間延びしたような演出の仕方です。
一般的に『Jホラー』と言われるものはこういった演出法をとる事が多いです(呪怨にしても)。じゃあ具体的にどういった演出なのか?というと、簡単には説明できないです(自分の勉強不足もあるが)。様々なアイテムが重なってそうなるんです。
例えばですが、1つとして『長回し(前回の記事も参照してね)』があります。『トゥモロー・ワールド(Children of Men)』みたいに5分も6分も回すことはあまり多くないですが、1分程度のカットがちょくちょく出てきます(1分は長いですよ)。観ている人ってのは、静寂なシーンだとだいたい10秒で「何か起こるな」という心の準備をし始めます。静寂じゃないシーン、会話していたり音があるシーンだと1分続けば「あれ?なんか長いな(なんか起こるのかな)」という気になります(シーンにもよりますが)。今風に言えば、長回しは『フラグを立てる』方法なわけです。

んで、この長回しが、例えば1分のカットだとしましょう。そうすると、58秒あたりのところで何かが起きて、カットが切り替わるのがだいたいのシーンです。長回しのケツで事が起こり、次のカットで具体的なアングルに変わるのが基本なんです。わかりますよね?なんとなく。

ところがこの映画、非常にポイントになる1シーンがあって、そこでは違うカットの割り方をして、それが非常に恐怖を感じさせているんです。どのシーンかというと、駐在さんの殺人シーンです。約1分20秒のシーンです。ざっくり説明します。

―  晴れた朝、交番の前のシーンです。1人のベテラン駐在警官(以下でんでん)は掲示板に紙を貼っってます。もう1人の駐在さんは交番から出てきて自転車の鍵をはずし「じゃ行ってきます」と言います。でんでんはそれに「うん」と答えて駐在さんの後ろにあるゴミ箱にゴミを入れます。少し間が空いて、おもむろにでんでんが銃を取り、駐在さんの後頭部を撃ち抜きます。この時点で約40秒です。その後、何もなかったかのように手を後ろに組み、死体を引きずる(ここで80秒)・・・。  ―

で、このシーンは終わります(セリフや細かい動きは割愛)。このシーン、すごい違和感があるんです。それは作り手が意図的にそう感じさせているのですが、どの部分に原因があるかというと、FIX(固定カメラ)でロングショット(離れた位置から撮影)で長回しの1カットで1つのシーンを構成しているという点です。
普通なら、2カット以上入れるシーンであって、どこで挟むかというと、でんでんが駐在さんの背後に回ったところです。普通の恐怖映画やサスペンスだと、ここでカットが切り替わり、どっちかのアップになります。観客を驚かせたいのなら駐在さんのアップ(かもしくは肩越し)。犯人の説明をしたいのならでんでんを追います。そしてまた発砲してカットが切り替わり・・・というふうに構成していく場面なんです普通は。その方が感情表現もできるし、テンポも生まれます。
それでも仮に1カットで終わらせるのなら、発砲した場面でシーンを終わらせるのが普通です(約40秒のシーンになる)。出来事が起きて、パッとシーンが切り替わるなんてのはよくありますよね。
しかしこの映画は違います。延々とカメラを回し続け、しかも発砲した後もシーンは続きます。カットを挟まないんですから、相変わらず離れた地点からのショットです。表情はよくわかりません。しかし観てる人は、背筋が凍ります。

これ、どういうことかというと、日常なんです。晴れた朝、準備をする駐在さん達を追った、ドキュメンタリーの1シーンなんです。セリフを消して自分でナレーションを入れてみて下さい。「朝、彼らは準備をする・・・」と。ウルルンみたいでしょ?・・・しかしドキュメンタリーだとそんな80秒もFIXの映像を使いません。そこに違和感が生じるんです(下手な説明だから長かった)。何かカメラ回してたら変なの映っちゃったんだけど、というような不気味さです。
思いっきり簡単に『ギャップ』と言ってしまえばいいかもしれません。日常の中に日常じゃないものを『ギャップ』を取り払い映す、ということです。そういったシーンの場合、感情表現やテンポよりも、現場の空気感が重要になってきますから(ドキュメンタリー映画ならテンポも必要ですが)、表情を捉える必要はあまりありません。

これはこの作品での長回しの利用法の1つです。他にも不気味なシーンがあります。それはDVDで観て下さいな。


それとわしが一番怖かったというか気持悪かったのが、バスのシーンです。あのシーンでは背景が雲でした。空に浮いているような画になってたんです。あれは完璧なイメージの演出ですね。それ自体にストーリー的な意味はないんですが、心理描写ですおそらく。高部刑事の妻に対する深層心理なのでしょう。ラストで彼女の死体が一瞬映りますから、その布石というか、それを示唆してたんですね。わしはあのシーン、すっごい象徴的だと思いました。
バスもそうなんですが、後半にパトカーで佐久間の家に行くシーンがあります。実はあそこでもあり得ないぐらいガスかかってて、窓もおかしいぐらい曇ってました。多分バスのそれには違和感を覚える人は多いと思うんですが、パトカーは気付かない人が多いんじゃないでしょうか。気付かないうちに矛盾(車の窓が曇っちゃダメでしょ)を受け入れてるということは、観てる人の心理にうまく入り込んだってことです。ま、してやられたってことです(´▽`)(やなやつ・・・)

佐久間が催眠術にかかり、自室の明かりをつけると壁にXの文字があるシーンもうまかったですよね。うわあ、お前もか、という気持ちになりますよね。

何を書こうと、まず観てください。大丈夫、観てる人にまで催眠はかかりませんよ。大丈夫です(フフフ)。あれ?教室の机にXの文字が(上にSEって書いてある)。


CURE  amazonです。
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genre : 映画

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ホモルカ

Author:ホモルカ
札幌在住。おとこ。
ボケ防止でブログ開始。
ボケ担当。
学校で映画を勉強。
でもブログは好き勝手書くよ。
映画について質問あればコメントくださいな。

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