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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア  描いてるフリというたちの悪さ

きょうは『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(Knockin' on heaven's door)』というドイツ映画について書きます。
あらすじはこちら→goo映画(DVDレンタルにありますよ)

この映画なんですが、非常に周りの評価が高いです。わしのクラスメイトも、みんな良い映画だって言います。

ですがわしはこの映画を全然評価しません。はっきり言って、たちの悪い映画だとさえ思ってます。
どうしてかというと、細かいことは気にしてません。病院をあんなに簡単に抜けられないだろとか、ご都合主義すぎるとか、脳腫瘍の症状が緩すぎるとか、海で倒れるのタイミング良すぎだろとか、そういうのは映画にとって仕方ないっちゃあ仕方ないですからね、ある程度は。この映画のコンセプトはリアルに描くということじゃないですから・・・。そういった細かい点じゃなく、物語としての根本的な矛盾です。

どこがというと、この映画は2人の男に迫る死をベースに話が進んでいく、いわば『人間の生死』をベース物語が進んでいくのに、主人公以外誰一人死ぬシーンを入れていないことです。人間の死を描いているはずなのに、誰一人途中で死なないんですよ。おかしいじゃないですか。
もちろん、ストーリーが三丁目の夕日みたいに平和であればわかりますよ。けどこの作品は違います。ギャングもどきが出てきて、どうでもいいってのに馬鹿なふりして(もうこの時点で冷める)、警官と銃撃戦とかやるんですよ、それも一度じゃないですからね。街中で派手にやるんですよ。そんなの死人出るに決まってるじゃないですか。ところが誰も死んでない。死ぬところを入れてない。これは矛盾ですよ。主人公の二人はもう死ぬっていうから行動しているのに、死をまったく描かない。描こうとしていない。いくらコンセプトがファンタジーでも、死をベースにしている以上、そこはシビアに描かなければ何の意味もありません。

これはどういうことか。要するにただカッコつけたいだけなんですよこの映画。スタイリッシュとかアクションとかロードムービーとかユーモラスという言葉でテーマを曖昧にして、ただ皆が好きそうな要素だけぶち込む。余命わずか、男の友情、ギャング、銃撃戦、海、ジョーク、ロック、SEX、犯罪、死。扱うだけ扱って、きちんと描こうとしない。ちょっとでも扱っていればすぐ喜ぶ人いますからね~。

本当に、きちんと描こうと思うんなら途中で人の死をどこかのシーンに入れます。そうすることによって、主人公の焦りや迫る死、その周囲の反応だとか、きちんと語れます。道中いくら痙攣とか起こしても、「はい僕らきちんと描こうとしてますよ~」っていう制作側の『描いてるフリ』にしか見えません。

ところがこの映画人気あるんですよね~。それはね、きっと以下の理由ですよ。
1、テーマが人の死を扱ってるっぽいから
  きちんと描いてないのにみんな騙される。
2、軽快なユーモアも入ってるから
  ギャングぶったセリフとかホント萎える。
3、ヨーロッパ映画だから
  そんなにメジャーじゃない映画ほど褒めたくなる人がよくいます。

こういう客を馬鹿にした作品は嫌ですね。全然思いが入ってない。こんぐらいやっときゃ喜ぶだろっていう安易な気持ちと欺瞞に満ちた映画。どうせ死を描く気がないんなら、余命わずかじゃなく、童貞の二人っていう設定で充分良かったと思いますけど。まあ、死を扱いたいんでしょうね、みんな。道具にしたいんだ。情けな~い。


ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア  amazonです。


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ホモルカ

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札幌在住。おとこ。
ボケ防止でブログ開始。
ボケ担当。
学校で映画を勉強。
でもブログは好き勝手書くよ。
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