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崖の上のポニョ  魚もサカナにしたオヤジ

ponyo
崖の上のポニョ』。ようやく観ました。
以前からずっと観なければと思っていたんですが、開始数分で観る気が失せてしまい集中できなくなってしまって断念してたんです。
今回、ルドヴィコ療法で挑戦し、何とかラストまで辿り着きました。
詳しい内容はこちら→cinematopics(ネタバレ)

結論から言いますと、これは滅茶苦茶な映画です。
まあ書かなくてもわかると思うが、脚本、いやストーリー、シナリオがもう破綻しています。
それに加え、アニミズムですから、観る側としては相当ハードルを下げてかからないと耐えられないでしょう。
わしも実際宮崎アニメという事でほんの少し期待をして観ていたので、その破綻ぶりに混乱し、集中が持続しなかったんです。

ではどこが破綻しているのか。アニミズムなら他の映画だってあるじゃないか。そう思うかも知れないので、この作品の問題点を少しだけ挙げていきましょう。

その1.リサが何者かわからない
宗介が母親の事を「リサ」と呼び捨てにするので、宗介とリサの関係がわからなく、後半まで曖昧に感じます。わしは、ひょっとするとラストあたりにリサが宗介に、「実はあんたも魚だったのよ」と言うんじゃないかと思ってました。

その2.子供に良くない描写
金魚に水道水を入れては駄目ですよね。それともう一つ、リサが宗介に出会いと別れという大切な事を教えているシーンなのに、荒っぽい運転をカットインし、なんか中途半端になっています。荒っぽい運転は他のシーンでも使われているのでここでそれを見せる必要はないと思いました。リサのそういうところを見せたいだけだったのかも知れませんけどね。まあおそらく宮崎駿がリサにゾッコンなんだろうなあ、と思いました。

その3.人面魚、ですよね
おそらく観客は(わしも)観ていてまずポニョを、「うわ、人面魚だ」と思います。でもがリサが(まあ宗介もだが)ポニョを見ても取り乱さないようなので、そういう設定なんだなとハードルを下げます。しかし、途中で老婆に「人面魚じゃァァァアッ!」って言われます。ここで混乱しました。
どっちの設定なのか曖昧で、うまくかみ合わない違和感みたいなのを終始感じました。

その4.津波がきてるのに何故家に帰ったのか
途中で津波がきて全てを飲み込むんですが、リサと宗介は制止を振り切って何故か家へ向かいます。何か緊迫した雰囲気だったので大事な物を取りに行くのかと思ったら飯食うだけでした。しかもリサはまた一人で家を出ていきます。それもポニョという得体の知れない生命体(化け物)と我が子を残して。ネグレクトです。さすがに腹が立ちました。
こんな感じで、キャラクターがとる行動、物理的な法則の乱れ、現実と空想の境など、説明も理由も全て意味不明なので、観ていてホントにつまらないです。

その5.ポニョが全然かわいくない。
むしろ気持ち悪い。しかも怖いです。リサが制止を振り切って家に戻る途中、ご都合主義的にポニョと遭遇するわけですが、どう考えても人ならぬ存在でしょう。
それにしても、このシーンで宗介がリサに
「海の上に女の子がいた」
って言うんですが、信じないでしょそういうのは。大人なんだし。リサのキャラなら「バカね」で終わると思うんです。『アーサーとミニモイの不思議な国(Arthur et les Minimoys)』(過去の記事別ウィンドウ)でも同じこと書きましたが、いくらご都合主義ファンタジーでも少年の奇行を鵜呑みにしちゃなんの面白みもないんです。トトロはちゃんと疑ったりしてたじゃないですか。

その6.津波ですからねTU・NA・MI
まあ、ご存じの通り、津波が来て全部飲み込んで、ラストですよ。水が引いていきます。引いたら死体と瓦礫の山でしょうね。それを考えると、ポニョと宗介の恋はある種『禁じられた恋』なわけです。人魚姫で言う、声が出ねえ、です。
しかしこの作品では死体と瓦礫の山は、なしです。つまり『禁じられた恋』じゃない。「やあお魚さんたち!じゃんじゃん人間とSEXして下さい!」という事ですよ。

その7.子供向けは言いわけ
ラストのスタッフロール(ロールしてないが)もですね、駄目でしょう。これは子供向けですからねって保険かけてるようなものですよあれは。

その8.アニミズム
宮崎駿はこの作品を「人魚姫をモチーフに、宗教を排除して作った」と言っているが、アニミズムは宗教の根源です。それはキリストとは違うかも知れないですけどね。
それと、この作品を観ていて『皇帝ペンギン(La Marche de l'empereur)』を思い出しました。あの映画も人間の都合で、ペンギンにセリフ(ナレーションで)を当てるという手法でした。そしてただ「愛してるわ」的なことを言うだけにとどまっていました。ポニョもストーリーが崩壊している分、ほぼ同じです。
これはわし個人の話だからアレだが、どうもこの手の『テーマなきアニミズム』が嫌いです。色々面倒だからこの手法をとった、っていうふうにしか見えないんですよ。
その点、『WALL・E/ウォーリー』(過去の記事別ウィンドウ)だとか『モンスターズ・インク(Monsters, Inc.)』だとかはテーマもしっかりしてるし、なにしろストーリーもきちんと構成されているし脚本も素晴らしいからアニミズムにもインテリジェンスを感じるんです。
これがわしの集中できずにいた最大の理由かも知れないです。

と、まあ他にもありすぎて枚挙に暇がないという感じですが、なんせ途中からは電車内のバカップルを見せられているような内容です。好きー愛してるー!って。逆に怖いですけどね。そう思わないんでしょうかね宮崎駿は。魚でも抜けちゃうのかな。
それなら北斎漫画みたく実際のプレイシーン入れればいいのに(記事はこちら→ブログ記事北斎漫画別ウィンドウ・エロあり!)。


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札幌在住。おとこ。
ボケ防止でブログ開始。
ボケ担当。
学校で映画を勉強。
でもブログは好き勝手書くよ。
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